B.I.G.JOE / SON OF A GUN [2CD]
ラッパーとしての活動を終了することを宣言したB.I.G.JOE。全曲のサウンド・プロデュースをDJ MITSU THE BEATSが手掛けたキャリア最重要アルバムが遂に完成。
ラッパーとしての活動を終了することを宣言したB.I.G.JOE。全曲のサウンド・プロデュースをDJ MITSU THE BEATSが手掛けたキャリア最重要アルバムが遂に完成。
アルバムタイトル『SON OF A GUN』の意味は、クソッタレとか嫌なやつを名指しする時に使うスラングである。ラッパーという生き物は、綺麗な言葉では生まれてこなかった。育ちも悪いし態度も悪い、社会を斜めに見ては、常に憎まれ口を叩いてきた。その言葉、表現のせいで、誰かを不意に傷つける時もあれば、ビーフに発展する時だってある。「憎まれっ子世に憚る」とはラッパーのことを指してるかもしれない。その反面、誰かを勇気づける時、背中を押す時だってある。ラッパーはそんな宿命を背負っている。『SON OF A GUN』、B.I.G.JOEが生粋のラッパーであることを証明するアルバムだ。
■PROFILE
B.I.G.JOE(ビーアイジージョー)
札幌出身のMC、プロデューサー、ヒップホップ・アーティスト、自身のグループ:MIC JACK PRODUCTIONのファウンダー。90年代初期にヒップホップ・カルチャーに強い影響を受け、16歳から地元を中心に行うライブでその名を知らしめていく。'05年オーストラリアの刑務所からリリースした1stアルバム『THE LOST DOPE』は当時のシーンを震撼させた。メッセージ性のあるウィットに富んだ詩、ヴァリエーション豊かなフロウ、哀愁のあるその歌声は、聴く者の心の芯をとらえて生きる希望を与え続ける。'08年、日本を代表する気鋭プロデューサー達の強力なバックアップを受けて同じくオーストラリアの刑務所から発表された2ndアルバム『COME CLEAN』は異例のセールスを記録。帰国後、'10年に3rdアルバム『RIZE AGAIN』を世に放ち、その知名度を一気に全国区へ押し上げた。'13年発表の実験作となる4thアルバム『HEARTBEAT』、'15年発表のdj hondaとのタッグアルバム『UNFINISHIED CONNECTION』などコンスタントに作品を残す。また、音楽だけではなく著者/自伝となる『監獄ラッパー』では多くの人の心を掴んだ。アコースティック・ライブセットや客演なども精力的に行い、2019年発表の6thアルバム『TENDERNESS』は時代を超えて新鮮な響きを与える。常に先端を行き、圧倒的なオリジナリティで多くの人に共感を与えている。