M.O.J.I. / GypSea [CD]
陸の孤島と評されるが如く、日本国内に於いてもかなりのHARDLIFEを余儀無くされる街、静岡の浜松をレペゼンするラッパー『M.O.J.I.』
陸の孤島と評されるが如く、日本国内に於いてもかなりのHARDLIFEを余儀無くされる街、静岡の浜松をレペゼンするラッパー『M.O.J.I.』
そんな街の片隅で吐き出してきた幾千万のRHYMEを武器に地元では確固たる地位を築き上げてきた。
その勢いは止まることなく浜松代表から東海屈指のラップサイエンティストへ。
そんな彼が一世一代の実験的作品を創り上げるにあたり今回タッグを組んだプロデューサーがSUBMARINEBEATS、もはや説明不要の最重要トラックメイカーだ。
SABMARINEBEATSのまるで空に浮遊しているかのようなトラック、時にハードに首にHITさせるビート、まさに独創的であり毒草的なそのプロダクション。
そこに濃密に絡みつくM.O.J.IのFLOWが、RAPの枠を越えLIFEをアートとする一つの作品に仕上がったと筆者は感じざるを得ない。
今作に於いて制作を手がけたMOHARDMUSICは、静岡の老舗レーベルでSUGAR CRUやCHILIなど個性の強いアーティストをこれまでにリリースしているが、M.O.J.I.はこの個性派集団の中でも最もラッパーらしい男ではないのだろうか。
ハスラーでもなくギャングスタでもない、子供の頃からRAPを武器にその道を歩んできた男。
その小さな体から放たれる言葉とメロディに音楽に対する愛と情熱をひしひしと感じてならない。
一つ一つの曲の解説はここに記してもあまり意味を持たないんではないだろうかとも感じた。
その理由は唯一無二の個性だろう。いま巨万と溢れるラッパーの中、着実と積み重ねてきたライムとフローは決して誰にも真似できないM.O.J.I.というラッパーそのものだ。
昨今のRAPムーブメントの中でも誰の影響も感じない、これぞかつて90年代初期NYのラッパーたちが追い求めてきたORIGINALというものなのではないだろうか。
筆者も長いこと日本語によるRAPに耳を傾けてきたが、彼みたいな気持ちよく心地いいフローは未体験だった。
今作に対し、本人曰く『SUBMARINE(潜水艇)に乗り込み、自分自身の内面へと深く潜りこんで向き合った作品』だそうだ。
もし、この不様な文を読んでいるそこの貴方、HIPHOPに対しての愛に溢れているならば、一度今作を手に取り、M.O.J.I.とSUBMARINEBEATS、この二人とともに深い海の底、漆黒のDEEP SEAまで潜ってみてはいかがだろうか… Text byトミー・マリン
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