【¥↓】 【DEADSTOCK】 NAOHITO UCHIYAMA / LuLu
成熟を迎えつつある札幌のダンスミュージックシーンにおいて、欠かす事のできない音楽家の一人。TBHRへの復帰、そこまでの12年間に及ぶ雌伏の時間は、彼に大きな成長を促し、ここに詩情豊かな1枚のアルバムを完成させた。
成熟を迎えつつある札幌のダンスミュージックシーンにおいて、欠かす事のできない音楽家の一人、Naohito Uchiyama。ライブアーティストととして、そしてDJとしての両面で、常にダンスフロアに向けた活動を続けてきた。寒さを知るが故の暖かみ、暗闇に生きるが故の輝きへの志向、あくまで内省的でありながらも、広く共感の余地を持つ彼の音楽世界は、この国のダンスミュージックの中でも独特な深みと響きを兼ね備えている。北欧のアーティストにも共通する、厳寒の中で生み出されるダンスミュージックは、そこに生きている人間にとっては必然であるものの、そこに住んでいない人にとってもある種の郷愁となって心を揺さぶる。本作にもそういった局面は多く用意された。TBHRへの復帰、そこまでの12年間に及ぶ雌伏の時間は、彼に大きな成長を促し、ここに詩情豊かな1枚のアルバムを完成させた。これはダンスミュージックとして他者と共に聴く音楽でありながらも、他方、賑やかさから離れて独りで聴く音楽であるとも言える。落ち着きを促すメロディ、染み込んでいくような穏やかな展開、細部まで丁寧に構築されたシーケンス...特に、6月発売のO.N.Oのアルバム 「Ougenblick」にトバされた脳のトリートメントには最適な作品。聴き手は選ばずに、聴き手が選ぶ。それぞれの生活のあらゆる場面の中で、移り行く時と景色のサウンドトラックになり得る作品をここに贈ろう。
※初回限定CD特典付き!!
■PROFILE
札幌を拠点に活動する、2002年にTBHRよりリリースされた1stアルバム「Directions」で突如シーン最前線に浮上したプロデューサー、DJ。2005年、TBHRのレーベルコンピレーション「ONLY FOR THE STONE LONG」に収録された楽曲"NIKISI"がダンスフロアーで大きな支持を集めた。2008年、2ndアルバム「The Sun Also Rises」を発表。以降、日本各地、バンコク、ベルリンと活動の幅を拡げてきた。日本人特有のエッセンスをテクノやエレクトロニカを基調にした楽曲に注ぎ込み、根幹にあるものから沸くメッセージを音に込め、感情的、空間的音楽体験を深く表現する。詩人である谷川俊太郎、賢作親子とのライブコラボレーション、映像作品やBS放送、民放CM等への楽曲提供も行うなど多様な活動を展開している。