KOWREE / COAST TO COAST EP
MCバトルでその名を全国に知らしめた島根代表MC、KowreeがラフでタフなSTREETのHIPHOPを引っさげて再始動。
1stAlbum「Straight Out From Cloud」から早10ヶ月。UMB、戦極等MCバトルでその名を全国に知らしめた島根代表MC、KowreeがラフでタフなSTREETのHIPHOPを引っさげて再始動。MOL53をfeatしたタイトル曲「COAST TO COAST」は一聴の価値ありのクラシック!
全国流通でリリースされた前作「Straight Out From Cloud」も記憶に新しい島根を代表するMC、KowreeのSTREET盤「COAST TO COAST EP」が到着。前作のアブストラクトな世界観とは一変、今作はサンプリングを主体としたRAWで土臭い、太く首の振れるKowreeの志向するHIPHOPを体現する作品に仕上がった。
なんといっても注目はUMB2012GRANDCHAMPION SHIP FINALISTであり、同じステージ上で火花を散らし合ったライバル、レペゼン宮崎MOL53を迎えたタイトル曲「COAST TO COAST」。トラックを手掛けるのはKowreeと同郷であり、KEMUIやKensho Kuma等への楽曲提供、ビートメイカー集団「FICUS」としてhydeout productions から楽曲をリリースするなど精力的に活動するCloud NI9E。彼の作る疾走感の中に哀愁の漂うトラックの上、Kowreeはタイトで堅いライムと独自性のある言い回しで、MOL53はこれぞMOL53節ともいえるキレのあるフロウとブルージーで煙たい言葉選びで、それぞれの原点と現在地、そして高みへと向かう姿勢を吐き出している。
決して大都市とは言えない街をレペゼンする2人。これは単なる話題作りの客演ではなく、生まれるべくして生まれたクラシックであるということは一聴して貰えば分かって頂けるはずだ。
他の新曲やREMIXも、DJ DAMA、DJ KUWA、FIDE WOODと普段から島根で活動を共にし、Kowreeが信頼を置くトラックメーカーがプロデュース。新曲ではKowreeの新たな一面を引き出し、REMIXでは原曲とは打って変わってSTREET感の溢れる、もはや別の曲といっても過言では無い仕上がりになっている。
この作品を聴けば、島根HIPHOPのラフでタフな新たな一面を垣間見え、また現在製作中の2ndAlbumへの期待も高まることだろう。