HAKUCHUMU / SEVEN SEVEN NINE THREE
ファーストから6年、いよいよHAKUCHUMUが動き出した。洗練された言葉やサンプリングセンスで新たな一面のHAKUCHUMUを感じられる作品となっている。フィーチャリングには同クルーのISSUGI、OYGと、シンガーCHIYORI。
ファーストアルバム「AKASHIC DUBBING」から6年、いよいよHAKUCHUMUが動き出した。前作はサイケデリックでカオス化したヒップホップを聴かせる作品であったが、今作のEPはそういった要素を残しながらも洗練された言葉やサンプリングセンスで新たな一面のHAKUCHUMUを感じられる作品となっている。
1st ALBUM「akashic dubbing」から6年、いよいよHAKUCHUMUが動いた!1stはサイケデリックでカオス化したHIPHOPを聴かせる作品であったが、今作のEPはそういった要素を残しながらも洗練された言葉やサンプリングセンスで新たな一面のHAKUCHUMUを感じられる作品になっている。何がこの二人の世界をつくっているかというと、まずはYAHIKOの声。低くハスキーで民族楽器を思わすスモーキーな声とフロウは、これまでのダウンノースキャンプでのフィーチャリング作品などでも存在感を放ってきた。意味深でシュールな造語やコトダマを愉しむ彼独自のユーモアなリリックにはつい耳を奪われてしまうが、時に強く訴えかける共感を誘うパンチラインには特にぐっとくるものがある。フックも怪しく淡々と歌のようにメロディアスなフロウで浮遊し正にYAHIKO節炸裂だ。
トラックメイカーのOJIMAは、声ネタを始め、ホーンやアコーディオン、エレピ等の様々な音がまるでコラージュ作品のように切り貼りして荒々しく構築され、前衛的でありながらグルーヴ感と両立されている。ジャズやノイズ、ワールドミュージックなどあらゆる音楽からインスピレーションを受け続けてきたOJIMAのつくるトラックは一聴しただけでモノズキを喜ばす質感と空気を持っている。EPタイトルでもある「seven seven nine three」とは、HAKUCHUMUの別名儀らしく全貌は不明ではあるが、二人の新たなスタートを意味するセキュリティーコードなのかもしれない。フィーチャリングには同クルーのISSUGI、OYGと、シンガーCHIYORI。アートワークはJUA HOMMA。
「トワイライズゾーン抜けて今日も競争シーンの忠誠忘れず今も目指すゴールはフィーリングと興奮 yentownの先まだ見るベーシック」(Trk.2 "REDEYE SAVE")
■PROFILE
1998年HAKUCHMU(MC YAHIKO、MC MACHABO、DJ 尾島)結成。後にMACHABOが脱退し、同じ高校で知り合った仙人掌とタッグを組みTOKYO CITYを中心にLIVE活動。それからしばらくYAHIKOのマイクロホン病きっかけに白昼夢、活動休止。2007年、社会放浪の旅を終えて「ROCK SHOCK」の曲でDOWN NORTH CAMPにCOMEBACKする。2008年、に待望の1st ALBUM「Akashic Dubbing」をDogear Recordsから発表。翌年、シンガーCHIYORIの1st ALBUMに客演。2012年、書道家、柿沼鬼山、MADISM(DVDMIX)に参加。 YAHIKO、ソロとしてはDOWN NORTH CAMP関連の曲に参加。最近ではMANTIS「Word of Mouth」に参加。DJではトラスムンド限定でMIX-CD「KUCHIBILL」を投下。