BUSHMIND / DA MOBBSTARR BENCH
ハードでバンギンな選曲。新旧問わずそのハードなAcid Gangsta Beatsの時系列を行ったり来たりする様はまさに時空を歪めているようだ。
2011年の夏、"Good Days Comin'"でキラキラ、グニャリなPsychedelic Hip Hopを世に打ち出したBushmind。今作"Da Mobbstarr Bench"と称されたこのmixは彼のダークサイドとも言うべき内容。
約3年前に制作され、今年2012年東京の南西に位置すると言われる”Shottaz Land”にて発掘された。まるで自身が日頃から熱烈に思いを寄せているギャング映画のお気に入りのシーンの数々をコラージュしたみたいにハードでバンギンな選曲。新旧問わずそのハードなAcid Gangsta Beatsの時系列を行ったり来たりする様はまさに時空を歪めているようだ。そしてこの黒い歪みは物語が進むにつれ巨大な暗雲となり聞く者を飲み込んでいく。
漆黒の闇の中聞こえてくる呪術的なラップ、地響きのようなキック。それにより募っていく不安感とは裏腹に体中の血が煮えたぎっていくのを感じる。やっとの思いでその大きなうねりから抜け出した先はBeat Down Hardcoreという名の戦場。ここで蓄積されたアドレナリンが一気に放出され、聞き終わる頃にはあたりは焼け野原と化しているに違いない。長い沈黙の末に世に解き放たれてしまったこの"Da Mobbstarr Bench"は東京Infamous、FUTのアートワークによって完全武装された。日本全国ラフでタフに生き抜く者にとっては最強の武器となり、またワックやヒッピーにとっては今年一番の脅威となるだろう。
■BUSHMIND PROFILE
Seminishukei/DMBproductions。その手にかかれば空間をゆがめる事が出来ると噂されるトラックメイカー / DJ。2011年の夏に突然のギフトの様にリリースされた2ndアルバム「Good Days Comin'」。
ARTWORKも含め、BUSHMINDの遊ぶTOWNでの出来事がPACKINGされた様々な色に輝くその盤は、穏やかに多くのドラマを産み出して行く。街で取引される無数のMIX CD群は様々な憶測を喚起。謎のHARDEST集団D.O.DのフィクサーとしてDIGITAL DOPEの拡散にも大きく関与している。CIAZOO,ROCKASEN,ERAのDJとして制御不能なRAPPER達の色を濃縮したSHOWCASEをオペレート。
HIP HOP DJとして、「NEW DECADE」「DEVIL'S PIE」のレギュラー。TECHNO DJとして「RUSH」をAMATE RAXIにて主催。CHICAGOやDETROITからもゲストとしてDJを招聘も画策し実行。大阪では、OOSHIMA SHIGERUと共に「2x4」を定期的に開催。噂の定例会PARTY「DA SMOKERS DELIGHT」も行っている。
全てのワックとヒッピーにレクイエムを送ろう。ミーンストリートが交差する。BRIGHT IN TOWN。BUSHMIND a.k.a. PSYCHEDELIC B-BOY。