DJ MAKOTO / Sweet Motion -Black Contemporary Mix- (青盤)
80年~90年代前半にかけ流行した、ウェット且つ洗練されたソウル・ミュージック「ブラック・コンテンポラリー」をDJ MAKOTOが膨大なVINYL音源よりセレクトしMIX。赤盤・青盤2枚を同時リリース!!
80年~90年代前半にかけ流行した、ウェット且つ洗練されたソウル・ミュージック「ブラック・コンテンポラリー」をDJ MAKOTOが膨大なVINYL音源よりセレクトしMIX。
ANITA BAKER、BY ALL MEANS、CALLOWAY、FREDDIE JACKSON、GARRY GLENN、GERALD ALTSON、HOWARD HEWETT、KASHIF、TEASE、THE MANHATTANS、WHISPERS等々、名曲から元ネタ人気の高いメロウなスロウジャム、ゆったり踊れるドラマティックなディスコサウンドまで、余すことなく当時の甘美な情景に誘います。赤盤・青盤2枚を同時リリース!!
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ブラコンのドラマは続く。
本作は同時リリースされた
「Sweet Motion ~Black Contemporary Mix~(赤盤)」の続編とさせて頂く。
赤盤を是非とも聴き終えてこちらを読んで頂ければ幸いだ。
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赤盤で見せた早めのテンポはそっとクローゼットへしまい込み、こちらの青盤は飽くまで全編にわたり甘く切ない都会の愛の語らいだ。
個人的にBabyface作ではトップクラスに入るAfter 7[Ready Or Not]の収録をはじめ、El DeBargeの透明なハイトーンボイスが全てを包み込むDeBarge[Queen Of My Heart]、正に80年代の都会的サウンドを象徴しているかのようなNicole[Newyork Eyes]といったブラコン代表曲が止めどなく溢れ出す。
そして以前も言及しているが、「ラストのMAKOTO」とでも名付けたくなる彼の閉幕への演出は今作ブラコンにおいても健在。
Jam&Lewis作の中でも屈指のSlow、Herb Alpert[Making Love In The Rain]からラストの…
種明かしは伏せておこう、ぜひ湿度の高いピリオドを実際にご堪能頂きたい。
青盤で筆者が感じたキーワードは先のHerb Alpertのタイトル中にもあるRain、「雨」。
ブラコンという一括りの中で様々なタイプのSlow JamがMIXされていく中、気づけば湿ったドラム、潤いあるシンセ、濡れた声といった「雨」を彷彿させるような曲たちが自然と繋がり1つのドラマを作り出していた。
窓の外はやわらかい雨、その様をうつけて見つめているとふと肩にかかる暖かい手。
東京の恋人たちに青い雨が優しく降り注ぐ。
青盤は雨のイメージの青だったのだとしたら。
エッチなチョイわるDJですよ、MAKOTOさん。
【Text By RYJZ1】
■PROFILE
1997年よりDJとしてのキャリアを本格的にスタート。自身が最も得意とする80~90年代の「歌物」で培われた曲の良さを引き出す選曲には定評がある。レコード屋での下積み時代にDJの本質とアナログ愛を学び、現在に到るまで六本木、渋谷、恵比寿、横浜など都内近郊のイベントを中心に精力的に活動。
23年間続く「FLIP Da STYLE」@渋谷FAMILY、「PROJECT K」@新丸子FATBROSなどにレギュラー出演。幅広いネットワークを活かしながら、イベント主催、及び良質なDJ'sのMIX作品なども手掛けている。
主な自身のリリース作品としては、近年の良質なアーバンダンサーを収録した「FLASHING NIGHTS」(Vol.1~2)、New Jack Swing関連作品としては継続的且つ記録的なリリースを誇る「SWINGY DAYS」 (Vol1~4、FINAL EDITION)、Slow~Mid Tune満載な「SLOWLY DANICIN'」(Vol.1~3)、プロデュース音源縛りの企画「Remains」(Vol.1~2)がある。