SILENT POETS / dawn
デビュー25周年、SILENT POETSによる待望のオリジナルアルバム「dawn」がついに完成。ラッパー5lackをフィーチャーしたNTTドコモ「Style’20」CMソング「東京」など収録。
SILENT POETS New Album "dawn" 2018 年 2月7日リリース!
デビュー25周年、SILENT POETSによる待望のオリジナルアルバム「dawn」がついに完成。
オリジナルアルバムとしては実に12年振りとなる本作は、初のCD収録となる、ラッパー5lackをフィーチャーしたNTTドコモ「Style’20」CMソング「東京」のエクステンデッド・ダブをはじめ、ジャパニーズ・ミニマル・メロウを標榜する若手最有力バンド、D.A.N.のヴォーカル櫻木大悟が初めて客演で参加した究極のバレアリックナンバー。そして、99年の競演がいまも語り継がれているNIPPSとの奇跡のコラボレーション再演や、孤高のトランぺッター、こだま和文のブロウが冴え渡るディープ・ダブを収録。
さらに先行7inch vinyl曲「SHINE」でフィーチャーされている、Sex PistolsのドラマーであるPaul Cookを父に持つ歌姫Hollie Cook、UKレゲエシーンで注目されているイスラエル出身のフィメールMCであるMiss Red。父親である伝説的メロディカプレイヤーのAugustus Pabloからスピリッツを受け継ぐAddis Pablo、LORD ECHOの作品でも美しい歌声を披露しているニュージーランド出身のシンガーであるLeila Aduら、ジャンルや世代、国境を超え、個性豊かなアーチスト達をフィーチャーした楽曲を収録。アートワークは下田法晴。写真は過去作品同様、写真家 内田将二が担当。
[Review Text]
夜明けに向けて描かれる物語の先には強さを増す光と共に新しい音楽体験が待っている。
80年代のポストパンク、UKダブの先鋭的なスピリットを胸に抱き、静謐な空間を繊細な詩情と重厚な低音で満たしてきた下田法晴のプロジェクト、SILENT POETS。1992年のデビューから今年で25周年を迎える彼は、長きに渡る活動を通じ、アシッドジャズやトリップホップ、アブストラクト・ヒップホップ、ダウンテンポなど、その時々のトレンドに身を委ねることなく、ハイブリッドな音楽性とストイックなサウンド・デザインを特徴とする独創的な音楽世界を育んできた。その作品は世界各国でリリースされたほか、シリーズ累計1200万枚以上のセールスを記録したイビサ・チルアウトの名作『Cafe? del Mar』をはじめ、世界各国の40作品を超えるコンピレーションアルバムに楽曲が収録されるなど、国際的に高く評価された。
そして、前作『SUN』から実に12年という時を超え、新作アルバム『dawn』と共にSILENT POETSが帰ってきた。ラッパーの5lackをフィーチャーした「東京」のエクステンデッド・ダブと Sex Pistolsのドラマーである Paul Cookを父に持つHollie Cookをフィーチャーしたステッパーダブ「Shine」からなる 2 曲の先行シングルが誘う新たな夜明け。蒼い炎のような情熱が注ぎ込まれた、その美しいサウンドスケープを彩るのは、LORD ECHOの作品でも美しい歌声を披露しているニュー ジーランド出身のシンガー、Leila Adu をフィーチャーし、エモーショナルなサウンドテクスチャーで空間を包み込む「Asylums for the feeling」や、今も語り継がれる1999年の共作盤『HIBAHIHI+SILENT POETS 001』以来の再会となるNIPPSが奇跡的な言葉を紡ぎ出す「Eternal Life」。イスラエル出身のレフトフィールドなフィメールMCのMiss Redが切ないトラックに抗うかのようなダンスホールチューン「Non Stoppa」、メロディカプレイヤーのAddis Pabloが偉大な父であるAugustus Pabloのスピリットを情感豊かな音色に宿す「Division of the world」といったジャンルや世代、国境を超えた個性豊かな音楽家を迎えた楽曲の数々だ。
日本屈指のエンジニアである渡辺省二郎が手がけたミックスのもと、プログラミングされたビートとレゲエのベースラインが生み出す強烈な低音音響とストリングスやアコースティックギターが増幅する美しいメランコリア。その共存にこそSILENT POETSの個性があることを改めて思い起こさせるアルバム序盤から、意外にも初共演となる孤高のダブトランペッター、こだま和史のブロウがアンビエントな空間に溶け込むディープダブ「Rain」。そして、ジャパニーズ・ミニマル・メロウを標榜する若手最有力バンド、D.A.N. のウ?ォーカル櫻木大悟が他アーティストの作品へ初めて客演で参加した至極のバレ アリックナンバー「Simple」へと続くアルバム終盤は、下田が音楽に求める静かなる過激さが目覚ましいサウンドの進化に結実している。そして、明日に向けて音を紡いでいく情熱と先進性があるからこそ、一音一音が吟味され、磨き抜かれた美しい音楽世界が聴き手の心を揺さぶるのだろう。夜明けに向けて描かれる物語の先には強さを増す光と共に新しい音楽体験が待っ ている。
小野田 雄
■PROFILE
東京在住のDJ/プロデューサーである下田法晴のソロユニット。
1992年のデビュー以来、長きに渡る活動を通じて、メランコリックでエモーショナルなDUBサウンドを育んできた。
これまでにフランスの Yellow Productions、ドイツの99 Records、USのAtlanticといったレーベルからアルバムがリリースされ、イビサ・チルアウトの歴史的名作『Cafe del Mar』をはじめ、世界各国の40作品を超えるコンピレーション・アルバムに楽曲が収録された。
2013年に自身のレーベル、ANOTHER TRIPを設立。再構築DUBアルバム『Another Trip from the SUN』を発表し、エンジニアの渡辺省二郎とSILENT POETS LIVE DUB SETとしてリキッドルームなどでライウ?を行った。
ラッパーの5lackをフィーチャーした NTTドコモ「Style’ 20」 CMソング「東京」が2016 56th ACC CM FESTIVAL (現 ACC TOKYO CREATIVE AWARDS)
クラフト賞サウンドデザイン を受賞。iTunes Hip-Hopシングルチャート14日間連続第一位 を記録。
2017年、FUJI ROCK FESTIVAL出演を果たし、7インチシングル「SHINE feat. Hollie Cook」のリリースを皮切りに、デ ビュー25周年プロジェクトを始動。2018年2月、12年ぶりとな るオリジナルアルバム「dawn」をリリース予定。